第2章 心の平安を求めて

慈光

91.0×72.7cm、小林美術館蔵

砂漠の大画廊と評される敦煌・莫高窟の中でも、文豪・井上靖が「恋人」と呼んだ盛唐を代表する45窟の塑像を描いた快作である。
「心の中の宇宙が共鳴するのを感じた」という画家は、画中に自らの姿を描き込むことで、”慈光”に輝く菩薩と一体となった。

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