第4章 自然への眼差し

静閑

60.6×72.7cm 個人蔵

朝霧に霞む御堂を背にし、一頭の鹿がじっとこちらを見据えている。
静寂の中に佇むこの鹿が見ているのは、観者である私たちの姿ではなく、私たちの心なのであろう。
「この鹿は、神の使いなのかもしれない」とまで想像させるところは、まさに墨相画の真骨頂である。

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